デンタルリスク診断とは、レントゲン撮影や歯周精密検査などを通して
といった内容を患者様にお伝えし、将来長きにわたってご自身の歯を守っていただくためのきっかけとなるよう私が考案した、いわゆる「歯の健康診断」です。
取り返しのつかない状態でご来院された患者様と向き合う中で、「どうすれば抜歯や神経を抜く事になる前に来ていただけるのか」を考えてきました。
このようにおっしゃる方をゼロにするため、可能な限り早い段階でご自身の歯の健康状態を把握し、歯に対する意識を高めていただくのが、デンタルリスク診断の大きな目的になります。
歯を失う事の恐ろしさを甘く見てはいけません。
数年前に、私が高齢者施設へ訪問診療に行っていた時のお話です。
認知症を患っている患者様が、私の手を掴んで「おにぎりを食べたい」 とおっしゃるのです。
ですが、若い頃から適切な予防を行ってこなかったのもあり、それを食べることは叶いません。
他にも、「昔はすごいお肉が好きだったんですよ。死ぬまでにもう一度美味しいお肉を食べたい。」
とおっしゃる患者様がいらっしゃったのですが、その方も今入っている入れ歯では噛めないので、お肉を食べる事は叶いません。
「インプラントをすれば噛めるのでは?」
残念ながらそれも叶いません。ご高齢になってくるとインプラントを埋入するための骨も足りなくなるので、インプラント手術もできないのです。
こういった患者様を多く目の当たりにすると、「いかに若い頃から歯に対して投資をする事が大切か」という事を思い知らされます。
逆に、ご高齢でも歯を1本も失っていない方というのは、健康状態も良好な方が多いです。
90代になっても、待合室から診療室まで歩いて来られる患者様は、歯がきちんと残っている方です。
また、ご高齢の方同士で旅行に行くと、出先で出てきたお食事を食べられる方と食べられない方がいるそうです。
もちろん、これは若いうちから適切な予防を行なってきたかどうかの差があらわれています。
自分の年齢が若いうちは、10年以上先の事はあまり実感が湧かないかもしれません。
ですが、患者様の歯を守るのが使命である歯科医師として、私はこの大切さを訴えていきたいと考えております。
歯ぐきが赤く腫れる
歯ぐきが腫れて歯磨きの時に出血することも
歯を支える骨が溶け始める
歯を支える骨がほとんど溶けて、歯が揺れだす
歯が抜けてしまう
初めての虫歯ができる
削って詰め物で治療する
経年劣化で詰め物と歯の間に隙間ができる
その隙間から虫歯が発生(2次虫歯という)
そのわずかな隙間はブラッシング不可のため、そのまま虫歯が進行
虫歯が神経に到達するまでは自覚症状がほとんどないので、虫歯に気付かない
痛みが出て歯科医院を受診
神経まで虫歯が到達している事が発覚。神経を抜くか抜歯しか選択肢がなくなる
神経を抜いた歯は、栄養が行き渡らなくなるので脆くなる
何かの拍子に歯が割れて、抜歯に
定期検診に通っている方でも、②と③を数回繰り返していくと、天然歯質がどんどん失われていき、最終的には詰め物から被せ物になります。
これは、治療に使用する
接着剤と材料の特性にあります。
歯の凹凸にセメントが入り、固まることで物理的に固定
天然歯質とセラミックを化学的に一体化
二次虫歯のリスクに影響するもう一つの大事な要素が「寸法安定性」です。
これは、材料が温度や湿度などの環境変化によって、形状や大きさが変化しにくい性質のことを指しています。
私たちのお口の中は、熱い飲み物を飲んだり、アイスを食べたりなど温度変化が非常に激しい環境なので、これが材料の経年劣化のスピードに影響します。
寸法安定性は低いが
プラスチックより高い
寸歩安定性が低い
寸法安定性が一番高い
温度変化で寸法安定性が低下し応力がかかる
熱変形による応力で合着用セメントが劣化する
応力の蓄積により接着剤にひび割れが進行
ヒビに虫歯菌が侵入し、2次虫歯のリスクが高まる
お電話またはWebから診断のご予約
受付にて診察券をお渡しください
現在の症状や気になることをご記入
3つの基本検査を実施
お口全体の状態を一度に確認
歯周ポケットの深さをチェック
見えない虫歯を可視化
検査結果により
この後の流れが変わります
基本検査の結果で十分な情報が得られた場合は、 治療計画をご提案いたします
より詳しい検査が必要と判断した場合
精密検査の結果を踏まえた詳細な治療計画をご提案
重要:保険診療での検査を行なった同日に精密検査を行うことは、国のルール上混合診療になってしまうのでできません。予めご了承ください。
痛みはほとんどありません。レントゲン撮影と歯周ポケットの測定が主な検査内容です。
一切強制いたしません。検査結果をお伝えし、患者様ご自身で治療方針をお決めいただけます。
初回の検査は約30〜45分程度です。結果説明も含めて1時間程度を予定してください。
平日・土曜日ともに診療しております。お電話またはWebから24時間予約可能です。
歯科医師
福岡歯科大学卒業
久留米大学医学部歯科口腔医療センター 助教
2018年 いまもと歯科医院 院長就任
福岡SJCD(日本臨床歯科学会)
当院は、前院長である父の代から地域のみなさまに親しまれてきました。 保険診療・自由診療の区別なく、患者様の利益を最優先にした治療で、患者様の歯の健康を守ってまいりますので、末永くお付き合いいただければ幸いです。
いまもと歯科医院
〒835-0022 福岡県みやま市瀬高町文廣1540−3
0944-63-7631
月、火、木、金: 9:00~12:30 / 14:00~19:00
土: 9:00~13:30